#光がつくる影の中に
ずいぶん前から話題になっていた高級豆のゲイシャを初めて飲んだ
ハンドドリップで1杯800円
私は、その価格に見合う幸せを得ることができなかった
私の舌の問題やも…
あるいは「高いから美味しい」という幻想に巻き込まれないよう手すりにしがみついていたのかも
そのまま飲み続けるのを諦めた
コーヒーが冷めるまで少し置いといて、冷たくなる前にクイッと飲んだ
自分のことを分かってくれてる人って世界にどれくらいいるのだろう
分かりづらい優しさに気づいたり、優しいふりをしてることを見透かしたり
自分はそんな人じゃない…なんて否定するのも疲れるから、諦めてしまおうかとも思うんです
分かってもらえたら嬉しいなあ…
コーヒーは抽出のときも、カップに注がれたあとも、温度によって味を変えていきます
そしていい豆…いい焙煎の豆というのは、冷めてからでも美味しい
30度くらいまで冷めたゲイシャは、上品で程よい酸味とフルーティさを感じさせる美味しいコーヒーだった
ちょっとだけ時間をかけたら、ゲイシャの分かりづらい優しさに気づいてあげられた
そのときに気づかれなくても、家に帰ってお風呂の中で「あれ?…もしかして…」なんて感じてもらえるくらいの優しさは持っていたい
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