#私たちがセールをしない理由

私たち物語舎には、お店を運営するための土台となる7つのルールがあり、そのうちの1つに「セールをしない」というものがあります

飲食店経営の経験がなかった私たちは「安売りして買ってもらう」ことに頼っては成長できないと考えました

そして「欲しいから高くても買う」というステージで勝負することを選びました


それに加え、私たちが客側の立場で感じていたこと2つ

「安く買ったものは大切にしない」
「同じものを正規の価格で買った人の不公平感」

セールをしない理由は…これで十分でした



そんな中、物語舎には3つだけ割引制度がありました
細かくお話しするのは初めてです

まずひとつ目は「おかわり割」
2杯目のコーヒーは100円引きにしていました
理由は「長く滞在して欲しいから」です

通常、飲食店は回転率を気にします

できるだけお客様の滞在を短く、回転させていくように…

少しだけイスの座り心地を悪くしたり、空いた食器を早めに片付けたり…


私たちの店は長く居てもらえるように工夫しました

隣の席との間隔をあけ、飲食が終わっていてもコーヒーカップだけは残す…

目指すところが回転率ではなく、リピート率だったからです

居心地をよくすることで「また来てもいい」「また来たい」と思ってもらいたい

だから少しでも長い滞在がしやすいよう、この割引制度を取り入れたのです



余談ですが、私たちはお馴染み様とも初めてのお客様とも等しく一定の距離を取っていました

初めて入った店の主が、常連客と馴れ馴れしくワイワイしていたら、私は華麗に180度ターンして帰ります

だから私たちは、お馴染み様にもご挨拶してからはこちらから話しかけることはせず、声をかけられたらお話しするよう努めていました



ふたつ目は「やさしさ割」です

これはメニューにもどこにも書いていない割引きです

週末は満席になることが多く、店内は混み合います

特に15時以降がピークで、店外でお待ちになるお客様もいらっしゃいます

先にも書いたように、私たちはお客様には長く居ていただきたいものですから「次のお客様のために席をお譲りください」なんて言いません

ですが幸せなことに、私たちのお客様にはそんな状況に気づいてくださる方が本当にたくさんいてくれました


外の様子に気づいて席を立ってくださるお客様に、お会計のときに「お気づかいありがとうございます」と言いつつ、そっとやさしさ割を付けます

お客様には言わないので、レシートを見なければあまり気づかれない割引きです



3つ目は「オカモト割」
江東区平野にある美容室cotoスタッフのオカモトさん
オカモトさんは、機会があるとご自分のお客様に私たちの店をご紹介くださいました

そんなオカモトさんのご紹介で来てくださったお客様には割引きさせていただきました
もちろんこのことはオカモトさんには言っていませんが、割引きされたお客様は次にcotoさんへ行ったときに「割引きしてくれたわよ」なんて話題のひとつになってくれたらいいなぁ…と
お客様はもちろんですが、オカモトさんにも喜んで欲しいという思いで作った割引きです


私たちが用意した割引というのは、お金ではないことを大切にして決めたもので、それをお金で表現しただけにすぎません

そして時間や時期でセールをすることにお金以外の価値を見つけられなかったのです

それじゃつまんねぇ…って



私たちが生み出した商品は、子どもと同じです
自分たちの子どものことを安売りするような親にはなれません


安売りせず、通常価格で買っていただける方にしか売らず…

「うちの子、いい子なんですよ」って自慢して、できるだけ多くの方にうちの子を知ってもらって、大きく羽ばたいていってもらえるようにするのが親の努め…だと思うんです


私が子どもだったら、そんな親に育てられたい……と思うんです



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