#ひとりで歩いていても、誰かと歩いていても
産まれたばかりの赤ちゃんは
泣いて、バタバタして、笑って泣いて…
やがて首がすわり、ものをしっかり掴むようになり
1年ほどかけてようやく歩き出す
過去の物語舎のFacebookを見返してみた
1周年を迎えたころの感想として…
「たくさんを失い、たくさんを得て、濃厚で忘れられない1年となった」
みたいなことが書かれていた
カフェ経営の「常識」を知らないから遠回りしたし
知らないからこそ選択できたこともたくさんあるし
恐ろしいほどいろんなものを飲み込み、吐き出してきた
ずいぶん無駄なこともしたなぁ
お客様たちの「わざわざ」にも感謝していた
全国からご来店下さるなんて夢のような出来事だし
そもそも「同じ店に2度行く」ことの重みも知ることができました
私は、誰でも一度は「経営」を経験することをおススメします
経営するってことは子育てみたいなもんだし
自分自身も赤ちゃんのようにうまく歩けないし
あるカフェが、常連さんを失った瞬間を見たことがありました
足繁く通っていたカフェの店主が、他のにぎやかなお客様をコントロールしなかったことで
その常連さんは店主に失望したそうです
どうやらお店には、店主、従業員、お客様がいるらしい
お客様は、その店のコンセプトや雰囲気、店主や従業員のサービスや人柄を好きになり
「また行こう」と思うらしい
そして「思ったのと違ーう」と思ったら、もう行かないらしい…
店主というのは、自分の店が差し出すものに責任をもたなければならないらしい
「コミットメント」
店主は、コンセプトに責任をもってお客様と関わっていくべきだと学びました
店主が差し出すコンセプトを好んでくれるお客様へのコミットメントです
「騒がしい人」と「騒がしいと感じている人」が自分の店に同時にいたらどうする?
どちらに付くにせよ、店主は関わらなければならない
自分の店のコンセプトに沿って
私は「騒がしいと感じている人」に付きました
私たちのお客様はそれを期待していたからです
その店は、きっと「騒がしい人」のほうが、コンセプトに合っていて
「騒がしい人」のほうが大切だったんだと思いたい
決して気づいていなかったわけではないんだと…
決して関わらなかったわけではないんだと…
店主とは、誰一人捨てたくない中で、誰を捨てるのかを選ぶ覚悟が必要なんだなぁ
お客様に捨てられるようなサービスをしていちゃいけないんだなぁ…と思った次第です
とあるお店が1周年を迎える
この前オーナーに言いました
「まだ1周年だったんですね、2周年かと…」
傍から見ていると、それほどの安定感を醸し出す…
私たちの店の1周年は大変でしたけど。。。
どうか、ますます発展していって欲しいと願います
だってさ、こういう店が大きくなっていかなかったらさ
アッタマくるんですよね
そしてどんなに大きくなっても、今心にあるこだわりを捨てず
世の中にないモノを産み出していってください
そしてそして、1歳を迎えてようやく立って歩けるようになったので
どんなにゆっくりでも歩き続けましょう
私たちもそうします
0コメント